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ここ7~8年の間に、バンコク、ジャカルタ、ハノイ、ホーチミン、ウズベキスタンのタシケントなどに行く機会がありました。今回は、昨年2ヶ月ばかり滞在したウズベキスタンについて、簡単にご紹介したいと思います。
ウズベキスタンという国は、我々にとって余りなじみがありません。なにしろ日本から西のかなた6000キロにある異郷の国ですから仕方ありません。ただ、三蔵法師がインドにお経を取りに孫悟空等を従えて行く途中に通った国の一つです。また、昨年6月のワールドサッカーのアジア地区予選で、日本がアウエイで対戦し、1-0で辛勝した相手国です。現地では、絶対我々が勝つんだと自信を持っていたし、私もサッカーがあれほど強い国だとは思っていませんでした。14世紀に一大版図を築いた「チムール」と、青の都といわれる「サマルカンド」が有名で、川1つ隣がアフガニスタンです。ウズベキスタンってどんな国かを簡単にご紹介しましょう。
場所は中央アジアにあり、国土の広さは日本の1.2倍です。しかし、その70%が砂漠で、アムダリア川とシルダリア川に挟まれた中央アジアの中心部分をなす地域で、シルクロードの丁度真ん中あたりです。中央アジアには、ウズベキタンのほか、カザフスタン、トルクメニスタン、タジキスタン、キルギスの4カ国があります。ここで「・・・タン」とは、「・・・人が住む国」という意味で、ウズベキスタンとは、ウズベキス人が住んでいる国ということで、この国の8割がウズベキ人です。 人口は、約2780万人(2007年)で、このうち首都のタシケントに約250万人が住んでいます。気候は、夏は40度を越す猛暑、冬は零下15度という典型的な大陸性気候で、主な産業は世界第2を誇る綿花のほか、石油、石炭、天然ガス、金、ウランなどの稀金属が取れます。日本との時差は、4時間です。1991年、ソ連邦から独立し独自の道を歩み始めましたが、依然としてロシアの影響が色濃く残っており、ロシア語がほぼ公用語のように使われています。宗教はイスラムですが、規律はそれほど厳格でなく、酒もタバコも許容範囲で、イスラムが禁じている豚肉も韓国系の店に行けば入手することができます。
海外に行って最大の楽しみは食べ物で、その国の食べ物が自分に合うかどうかでその国の好き・嫌いが決まると言っても過言ではないと思います。それでは、ウズベキスタンではどんなもの食べているかというと、やはり小麦圏のため、パンやナンが主食です。もともと小麦は、このあたりが原産地で、西に伝ってパンになり、東に伝わって麺になったともいわれています。パンは、白、黒、クロッワサンなど種類は豊富です。ナンは、日本のインド料理店で出されるようなものとは違い、もっと厚くて大きく、しかも安くて直径30cmくらいのものが、1枚100円くらいです。しかし、私のように新潟出身で、米で育ったものにとって、パンやナンではもの足りません。そこで、どうしても白いご飯が食べたいときには、韓国料理店に行きます。現在、ウズベキスタンには25万人の韓国系の人が住んでおり、全人口の1%近くを占めており、タシケントには韓国の食品だけを扱うバザールや商店が沢山あります。
なぜ、このように韓国系の人々が多いかというと第2次大戦の末期に、沿海州やサハリン周辺に住んでいた朝鮮の人々が、戦争になったら日本の味方をする危険があるという理由で、スターリンによってシベリア鉄道を無蓋貨車に詰め込まれてウズベキスタンに強制的につれてこられたのです。それから既に70年たっていますが、3世代、4世代後の子孫の方々がおられ、韓国料理店も沢山あるということです。 ウズベキスタンには小麦のほかに米もとれ、米料理に人気メニューのプロフがあります。これは、羊肉、にんじんなどの具が沢山入った炊き込みご飯で、中央アジア風ピラフというところです。また、ラグマンという具沢山のうどんもたべられます。また、炭火であぶった串焼き肉のシャシリクやボルシチやピロシキなどのロシア風料理も食べられます。ただ、海に出るまでに2カ国を経由しなければならない内陸の国だけに、海の魚は手に入らず、辛うじて川魚を細々と売っている程度です。従って、我々の好物である寿司は、手に入りません。しかし、タシケント市内にロシア人がやっているすし屋が1軒だけあり、毎日ロシアのどこからか飛行機で魚を持ってきているようでした。それだけにネタはいいのですが、値段がべらぼうに高く、十貫で7000円ぐらいですので、とてもしょっちゅうは無理です。
水は、水道水は飲めず、ミネラルウオターが1リットル50円ぐらいで売っています。炭酸ガス入りが主流ですが、私は専らノンガスのものを飲んでいました。さて、酒ですが、ご存知のようにウオッカが主流で、安くてどこでも売っています。アルコール40度で720ccのビンが1本200円くらいからありますが、余り安いものは危険だそうです。こちらの宴会では、このウオッカの一気飲みが行われています。ダブルくらいのグラスを、一気に空けるのです。主賓に座らせられると大変で、みんな主賓のグラスが空くのをじっと監視しており、空くのを確認してから、みんな一斉に一気飲みをするのです。これを何回も繰り返します。どうもウオッカはそのおいしさはよく分からず、あれは酔っ払うだけで飲む酒ではないかと思い、専らコニャックを飲んでいました。ビールは、バルティカというロシア産のものが、アルコール度により、バルティカ3、バルティカ5、バルティカ7、バルティカ9の4種類があり、500ccの缶ビール1本150円くらいでした。果物は、種類が豊富で安くておいしいです。夏のシーズンになるとラグビーボールより大きなハミウリが1個150円くらいです。また、持てないくらいに大きなスイカも同じくらいです。このほか、葡萄、リンゴ、ざくろ、杏等そろっていますが、輸入もののバナナだけは一寸高いようでした。市内の治安は、隣国がアフガニスタンだけに厳重で、道路の50Mおきに警官がたっているだけに安全でしたが、出勤の車が時々止められて運転手が尋問されていました。この警官は、緑色の帽子、制服を着ているので雨蛙のようでしたが、実際に雨が降るといなくなるので、雨には弱い雨蛙ではないかと言い合っていました。
昨年12月に、中央アジアのトルクメニスタンから中国へウズベスタン、カザフスタンを経由する全長1800キロの天然ガスのパイプラインが完成しました。その建設費のほとんどを中国が出したようです。また、中国は、カザフスタンとの間にも石油パイプラインを稼動させており、着々と資源外交を展開しています。日本も中央アジア諸国が独立した直後から、ユーラシア外交として積極的に経済援助を実施してきており、日本への中央アジア食の評価は高いようです。今後観光面などでも、ウズベキスタンとの交流がもっと進んだら良いと思います。
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(1)機関車
現在建設中のタシクザール~クンクルガン間鉄道新線沿線のはるか高い山の頂上に飾られている機関車。どのように運び上げたのかを聞いたら、山の上まで線路を敷いて持って行ったとのことです。

(2)モスク
タシケントで一番大きいチョルス・バザールのすぐ近くにあるクカルダシュ・メデレセ。ここから北が旧市街地で、中世のイスラム建築が点在し、迷路のような土塀のある道が続きます。

(3)結婚式
事務所の運転手のバッフアロウ氏の弟さんの結婚式に招かれた時の新郎新婦。約500名の参加者が男女別々の席に座り、この後、ダンスが始まってみんな踊ります。私も踊らされましたが、踊ったご祝儀として参加者からお札をポケットに入れられ、それを新郎新婦に差し出しました。 |