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【POINT】
キャッシュフローとは、一定期間(1年間)にどれだけのお金の収入があり、いくらお金の支払いあってその結果、差額としてどれだけの現金が残ったかを計算するものです。 キャッシュフロー経営が叫ばれていますが、大企業だけの問題ではなく、中小企業でも融資を受ける際の審査項目として、必ず計算されている重要な考え方です。 また、良く言われているように「赤字でもお金があれば企業は倒産しない」ものです。逆に「利益があっても現金がなければ企業は倒産します」いわゆる「黒字倒産」です。 このように、キャッシュフローは企業の命運を握る重要課題です。
【プロフイール】
斎藤 武志(サイトウ タケシ)
ティエス経営事務所 代表
某化粧品製造・販売会社で営業畑を歩んだ後、経営コンサルタントとして独立。東京都商工会連合会・東京都中小企業振興公社のエキスパートとして、飲食業の経営指導にあたる。中小企業診断士。
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【内容】
1.利益とキャッシュフローの相違点
どちらも企業業績を表わしていますが、利益は会計のルール(損益計算書)に従って計算されたものであり、キャッシュフローはキャッシュの増減(キャツシュフロー計算書)で表わされたものです。例えば、売掛金は損益計算上は売上となって収益に計上されますが、入金がなければキャッシュは「0」です。資金がなければ企業活動は成り立ちません。キャッシュの入金および支出を明確にしてキャッシュを生み出す力を向上させることが「キャッシュフロー経営」です。
2.3つのキャッシュフローがあります
企業活動を営業活動、投資活動、財務活動の3つに分け、それぞれの活動ごとに資金の動きを計算するのが、キャッシュフロー計算書です。
①営業活動によるキャッシュフロー
仕入、製造・販売、管理など営業上の活動に伴う現金の出入りを表わしています。営業活動によるキャッシュフローは、黒字が鉄則であり、赤字に転落した場合には、倒産への予兆が始まったことを意味しますので注意する必要があります。
②投資活動によるキャッシュフロー
設備投資や有価証券投資など企業の投資活動や資産売却などに伴う現金の出入りを表わしています。通常の場合、投資活動によるキャッシュフローはマイナスになります。企業が正常に成長していくためには設備投資などの先行投資による資金の流出は必要不可欠だからです。 なお、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの合計を「フリーキャッシュフロー」といい、「フリー」とは債権者や株主に自由に分配できるという意味です。
③財務活動によるキャッシュフロー
企業の借入や返済、社債の発行や償還、増資や減資、配当金の支払などに伴う資金の収支を表わしています。財務活動によるキャッシュフローは、プラスの場合は資金を調達したことを示し、マイナスの場合は、資金を返済したことを示しています。
3.中小企業の対応策
中小企業においてキャッシュフローを増加させる方策は、一口で言えば「効率化」の実現であり、数字で言えば「付加価値額の増加」です。 「効率化」は、「投下資本に対してどれだけの収益をあげたか」というもので、最小の犠牲で最大の効果をあげることです。そのためには、不要資産の売却、在庫の整理、売掛金の短期回収、人材の有効活用など、企業ごとの対応策があります。財務諸表のスリム化と言われている手法です。
4.キャッシュフロー計算書の例
①営業活動によるキャッシュフロー
税引前当期純利益 ×××
: ×××
営業活動によるキャッシュフロー ×××
②投資活動によるキャッシュフロー
: ×××
投資活動によるキャッシュフロー △ ×××
③財務活動によるキャッシュフロー
: ×××
財務活動によるキャッシュフロー △ ×××
④現金及び現金同等物に係る換算差額 ××
⑤現金及び現金同等物の増減高 ×××
⑥現金及び現金同等物の期首残高 ×××
⑦現金及び現金同等物の期末残高 ×××
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